3/27　なんでもかんでもリサイクルすればいいってもんじゃないと思う。

相場情報

2023/03/27 相場情報

LME銅建値計算値　122万　NY銅建値計算値　122万

LME銅セツル 8927ドル(+10ドル)

LMEカーブ　 8921.5ドル(-109.5ドル）

LMEアルミ　 2265ドル(ドル)

LMEニッケル 22795ドル(+800ドル)

LME亜鉛　　 2900ドル(+6ドル)

LME鉛　　 2135ドル(-11.5ドル)

TTS　　　 131.65円(27銭円高)　　

原油　　　　　69.26ドル（-0.70＄/b1bl）

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おはようございます。

薬局や病院に回収箱を置き、薬の包装シートを回収する

第一三共子会社で大衆薬大手の第一三共ヘルスケアは薬の包装シートの回収に本格参入する。2025年をメドに都市部の薬局や病院など200カ所以上に回収箱を置く。回収したプラスチックの再生利用も目指す。包装シートは焼却されることが多いが、再生できれば二酸化炭素（CO2）の排出量を約5割減らせるとの試算もある。脱炭素に向け、リサイクルの裾野が広がってきた。

回収・再生事業は米リサイクル大手、テラサイクルの日本法人（横浜市）と組む。22年秋から横浜市内で回収の実証実験を始めた。

約1年かけて課題などを検証し、本格実施につなげる。調剤薬局やドラッグストア、病院のほか自治体などとも連携し専用の回収箱を置く。将来は全国に広げたい考え。他社メーカーの製品を含め、大衆薬のほか医療機関から処方される薬も対象にしながら回収量を増やす。

一般的に包装シートは薬を保護する透明なプラスチックと金属のアルミニウムを使った複合素材でできている。回収後は金属を分離したうえで、使用済みプラスチックを小さな粒状の再生ペレット原料にする。

第一三共ヘルスケアとテラサイクルはまず、約300万シート分にあたる年間約3トン分を処理して再生利用をめざす。薬の包装シートは国内で年間1万トン超が製造されているといい、高齢化により薬の使用量が増えるとともに増加が見込まれる。国内で包装や容器などに使われるプラスチックは年間約400万トンとされ、全体から見ればわずかだが、今後回収・再生の需要は高まるとみる。

薬の包装シートを回収・再生する取り組みは、環境意識の高い欧米で先行して実施されてきた。仏製薬大手のサノフィは英国で20年末から回収を始めた。テラサイクルによると、包装シートを回収・再生した場合、CO2排出量は焼却時より約50%減らせる可能性がある。

一方、国内では薬を使う人で包装シートを資源だと認識している人は少数だ。第一三共ヘルスケアが昨秋に実施した意識調査では「資源ごみに分別する」と回答した人は26%にとどまった。同社は「今回の取り組みを通じて認知向上を図りたい」と語る。

将来は回収したプラスチックの自社製品への再利用も視野に入れる。スキンケア製品など、商品を直接包まない2次包装で活用を目指す。30年にも実用化を検討する。

化学工業のCO2排出量は多い。20年度実績は5450万トンと、産業部門では鉄鋼業に次いで多く15%を占める。プラスチックのリサイクルを含めた環境負荷の低減は急務だ。包装シートの回収・再生が広がれば、その一助になりそうだ。

アステラス製薬、エーザイ、第一三共、武田薬品工業の大手4社は22年12月、環境に優しい医療用医薬品包装の普及に向けた協力で合意した。植物由来のプラスチックの活用などを進める。幅広い分野で取り組みが広がれば、脱炭素の流れがいっそう加速する。